夏の甲子園2020中止で進路は?就職やドラフト、スポーツ推薦への影響は?

2020年5月20日、戦後初の夏の甲子園2020中止が決定!!

気になるのが3年生の進路はどうなるのかということですよね!

就職やドラフト、スポーツ推薦にも影響が出そうですね・・。

更には、プロ野球のスカウトも頭を抱えているようです。ドラフト2020はどうなってしまうのか?

そもそも練習や練習試合含め活動ができてないですからね・・。

それでは参りましょう~。




目次

夏の甲子園2020中止!!進路への影響は?

引用)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59138290V10C20A5CE0000/

2020春の選抜に続き、2020夏の選手権大会・夏の甲子園も中止が決定してしまいました。

当然、コロナの影響のためです。

それでは、もっとも気になる3年生の進路についてみていきましょう・・。

その進路ですが、大きく分けると、就職進学プロ入りに分けられると思います。

甲子園大会は、プロは勿論、大学、社会人など高校以降もプレーを続けたい球児にとって最重要のアピールの場であることには間違いないのは明らかです!

甲子園大会は、プロアマスカウトがバックネット裏に多数集結し、逸材を探しに目を光らせています。

その甲子園大会が中止になってしまったので、3年生にとってはアピールの場がなくなってしまい、進路に影響を及ぼすことは避けられないと思います。

2年生のときまでに、チームの中軸で活躍するなどある程度アピールできている選手(各種雑誌等で取り上げられる選手)は別かもしれませんが、極わずかでしょう。

日々の厳しい練習をこなしているとはいえまだ身体も心も高校生・・。

思春期である高校の3年間で心身ともに大きく成長することを考えれば、その集大成であるのが3年夏の甲子園ということになります!

甲子園に出場するような選手は、中学時代からシニアやボーイズ出身者が多く、保護者含め野球での進学を想定しているケースが多いです。

そのため、この夏の甲子園中止というニュースは、大きな問題になりそうです。

とある、甲子園出場経験監督は、このように話しています。

別の甲子園出場経験がある監督が嘆息する。

「野球に打ち込む高校生にとって、夏の結果というのは、そのまま受験みたいなものでもあります。それが受験の機会自体がなくなる格好ですから、生徒たちは途方に暮れてしまいますね。リトルリーグからシニアやボーイズ、そして高校野球と続けることは決して少なくないお金がかかってきます。保護者は、息子の進路を考えてそれを負担してくれていたわけですが、今年はその最大の舞台がなくなってしまったのです。本当に可愛そうで、かける言葉も見つかりません。生徒たちは今も開催を信じて、自主練習に励んでいます。せめて、悔いを残さないためにも、予選大会だけでも無観客でやらせてあげたいという思いはあります」

https://biz-journal.jp/2020/05/post_157775.htmlより抜粋

高校球児を抱える親御さんの負担を考えると・・・掛ける言葉がないのも頷けますよね・・。

ここで高校野球でかかる費用について書いてしまうとかなりの量になってしまうので詳しくはこちらをご覧いただければと思います。

高校野球ってこんなに費用が掛かる・・

とある本州の強豪野球部の例ですが、端的にいうと・・・・

・入部時で72,000円(野球部指定の公式戦や練習試合用ユニフォーム、帽子、ジャンバー、リュック等)

・個人用品で120,000円(硬式野球用バット、グラブ、スパイク、アップシューズ、バッテイング/守備用グローブ、練習着一式等々)

もちろん劣化すると買い替えが必要になりますので、これ以上の費用が発生しますね。

・会費で60,000円(父母会、遠征バス代)

こちらは年間です、3年間だと18万・・。

・遠征費やその他(歓送迎会)で83,000円

こちらも年間です。3年間だと約25万・・。

ざっくりではありますが、3年間で60万近くの費用が発生していることが分かります。

仮にこれが北海道や九州・沖縄の高校でしたら遠征する場合費用が更に掛かるのは想像つきますよね。

それでは一般的な高校の部活動(私立公立、運動部、文化部含む)ってどれくらいの費用が掛かっているのでしょうか・・。

文部科学省の調査では、部活費用や運動会など「教科外活動費」の年間平均は中学校で4万4164円高校で約4万4520円です。

月々に換算すると中学校は月額3680円高校は月額3710円の費用がかかることになります。

https://fpnavi.net/content/?p=2172より抜粋

と言われていますので、如何に高校野球部(硬式)の費用が掛かるかが分かりますよね・・。

ということからも親御さんの負担は大きいですから・・甲子園中止の代償は大きいと思います。

それでは、就職や進学などの進路への影響について詳しくみていきます。




就職、ドラフトやスポーツ推薦への影響は?

引用)https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/05/18/kiji/20200518s00001002167000c.html

甲子園大会中止により気になる就職やドラフト、スポーツ推薦への影響をみていきたいと思います。

就職への影響は?

甲子園に出場するような強豪校の場合、7割~9割方の球児は野球での進学を希望するのが現実ですが、厳しい練習に耐え甲子園出場を勝ち取ったその精神力やタフさは企業に大いに評価されるでしょう。

そのため、その判断材料がなくなってしまうことで少なからず影響がでること必須でしょう。

ドラフトへの影響は?

というと・・今年は指名がかなり少なくなるとプロのスカウトは予想していますね。

とある球団のスカウトの話です。

「球団と話し合ったわけではないが」と前置きした上で「今年は戦力外選手を出しにくいのではないか。そうなると、ドラフトで指名する選手も少なくなる」と指摘。そして「本来は中位から下位で指名されるような選手が、指名漏れや育成指名を恐れて大学や社会人に進んでしまうだろう」と予測する。

https://news.livedoor.com/article/detail/18268170/より抜粋

戦力外を出しにくい・・ということは入団できる選手も減るわけですよね。

そうするとプロ入りという考えを改めて、大学や社会人に進む選手も出てくるでしょう。

更には甲子園大会がなくなったことで、プロ、大学、社会人で野球を継続することを希望する選手にとって、各都道府県で行われる代替大会、独自の公式戦が唯一のアピールの場になりそうです。

その代替大会・独自の公式戦も甲子園ほどの効力を持つのかというと正直、そこまでの効力は持たないと思います。

更には、その代替大会も無観客での開催が前提とされており、プロのスカウトが客席に入れるかは不透明な状況ということから、日ハムの大渕スカウトはこのように話しています。

開催が実現した場合については「我々NPBのスカウトとしては、視察希望の申し入れをすることになると思いますが、選手の安全が優先されることを考えると、認めていただけるかどうかは分からないですよね」と心配した。

https://news.livedoor.com/article/detail/18268170/より抜粋

プロのスカウトを入れておいて、大学や社会人、独立リーグのスカウトを入れない・・となると不公平という声が上がることが容易に想像できますからね・・。

また、こんな声もありますね。

「今年は前提として、プロ野球の開催数が減りますよね。例年であれば、シーズン終了後に5~10人程度が戦力外になり、支配下登録数を調整します。もちろん、それはドラフトで新入団選手を確保するためです。ただ、今年の場合は1シーズンをフルに戦うことが不可能なため、選手をクビにすることが非常に難しい。仮に、戦力外を通告できても、例年よりその数は減るでしょう。そうなると、毎年ドラフトで6人程度を指名している球団でも3人程度に留まる可能性もあります。

さらに、即戦力選手を求める球団としては、大学生、社会人の指名が優先されるため、高校生にとってプロへの間口は例年より狭くなるでしょう。特に下位指名でプロ入りできる実力がある選手でも、大学や社会人などを経て3~4年後にプロへ、という人が増えるのは仕方ない流れではあるのが残念です」

https://www.excite.co.jp/news/article/Bizjournal_202005_post_157775/?p=3

プロ野球も開催できていないですから、必然的に試合数が減ります。そこで、戦力外を通知する件数も判断材料(試合数)が少なくなるわけですから、先述の通り減るわけですね・・。

となると、即戦力選手を求める球団は大学・社会人出を優先しますから、高校生指名も減るということですね・・。

「同じ程度の評価の場合、甲子園出場経験の有無は観ますね。というのも、プロのように注目される立場の場合、甲子園のような大舞台でどれだけ普段通りの実力を出せるか、ということをチェックしているからです。いくら能力があっても、ハートが強くないとプロでは活躍できません。甲子園というのは、そういった選手の内面まで知る格好の舞台ですから、甲子園が開催されなければ適正な評価を下すこともできないわけです。いずれにしろ、今年のドラフトでは、高校生の指名数自体がかなり減るとみています」

プロへスカウトする際には、甲子園出場経験というのも一つのポイントの様ですね・・。

どんなに技術的に長けていてもプロではハートが強くないと活躍出来ない・・ということから甲子園での実績を判断材料にしているようです。

打てなければマスコミやメディアに書かれてしまいますし、それをいちいち気にしていたら務まらないですからね・・。

上記の通り、高校生の指名がかなり減少することは必須の様ですね。そうなると、本来であればプロ入りできる高校生が、大学などの野球進学にシフトすることが重々考えれるのは自然の流れです!

次に紹介する大学等へのスポーツ推薦のところでもう少し詳しく紹介します。

スポーツ推薦への影響は?

というと・・影響はもちろんこちらも大きいです。

甲子園出場する選手の多くはプロ入りの他、大学へスポーツ推薦で進学する生徒が多いのが現状ですが、大学によっては「甲子園出場」を条件としている野球部も少なくありません。

そこまで唄っていなくても、部内での振り分け(1軍・2軍など)の際に「甲子園出場」を暗黙の条件に入れているところも正直多いです!

入部してからの扱いが全く違うんです・・!!これが現実なんです!!

そのため、球児にとって「甲子園出場」という肩書がもつ意味はとっても大きいですよね。

しかしながら、今年のように春夏中止となってしまえば、推薦の条件面もクリアできなくなってしまいます。

東都リーグの大学野球の強豪校の関係者が次のように話しています。

「大学野球にとって最大の懸念が、いまだ全国の大学リーグも大会を再開できていないことです。特に進路が決まる4年生や3年生にとって、これは死活問題です。そんな状態のなかで、大学としても在部生の進路問題も重なり、新入生の勧誘まで果たして手が回るのか。推薦基準をどう下げるかということについても、今年は異例として柔軟に対応できるかどうかも大きい。今年はスカウトや数字的に判断できる要素がほとんどないわけなので、推薦枠が減ることは十分に考えられます」

https://www.excite.co.jp/news/article/Bizjournal_202005_post_157775/?p=2より抜粋

このように間違いなく推薦枠が減るようですね・・。

まず、公式戦が開催されていないので、高校生同様判断材料が少ないので、推薦枠が減ってしまいますね。

関係者の話からも明らかなように、大学野球のリーグ戦が開催できていないことで大学在部学生の進路問題が絡んでくるんですね・・。

そうなってくると新入生の勧誘までに手が回らないのも頷けます。

更には、ドラフトへの影響のところで紹介しましたが、本来プロ入りできる高校生が進学にシフトすることでこちらも通常年以上に大激戦必須でしょう。

強豪校の監督が話しています。

「今年に関してはプロ一本で希望する高校生は減り、進学との併願で考える生徒が増えていくでしょう。進学組の推薦枠にも影響が出てくることで、野球を諦める子供たちが出てきても不思議ではありません。完全燃焼できる場がないことで、悔いが残ったまま野球を辞めないといけない子がいるのは不憫です」

https://www.excite.co.jp/news/article/Bizjournal_202005_post_157775/?p=4より抜粋

受け皿が減るということですから、必然的に野球をやめざるを得ない球児も出てくるでしょうね。

大学や社会人球界に関しては、本来プロに行ける選手が入ってくるということで盛り上がる可能性はあります。逆にいえば先述の通り、本来推薦を獲得できた選手が推薦を獲得できなく、野球を断念してしまう・・ということから衰退してしまう可能性もありますね。




SNSや世間、プロ野球界の声は?

ここで、SNSや世間の声を紹介します。

なんと大阪府知事の吉村知事からもツイートがあがっていますね。

中止やむを得ない、なんとしても無観客でも開催して欲しい、まだ開催可否決めるのは時期尚早、再度考え直してほしい・・などいろいろな声がありますね。

先日、元高校球児が甲子園大会開催の署名を集めて高野連に提出したというニュースがありましたが、このコロナの影響を考えると高野連の中止という判断もやむを得ないと思います。

中止の決断をした高野連も大変つらかったことと察します。

一方プロ野球界からも中止を惜しむ声があがっていますね。
巨人の小林誠司捕手です。

坂本勇人選手の声です。

続いて、西武ライオンズ松井稼頭央2軍監督他6選手です。

続いて同じ西武ライオンズの森捕手です。森捕手は大阪桐蔭高校時代に日本一の経験がありますね。

もしも私がその立場なら、放心状態で心身ともに落ち込みやる気が出ない状態になってしまいそうです。

恐らくほとんどの球児がそういう気持ちだと思います。

外部がいろいろ言うのは簡単かもしれません。でも当事者にしてみればそんな簡単なもんじゃないと思うは当然だと思います。

小林誠司選手の言葉に合った通り、今私自身が言えるのは、「人として、野球人として成長できるように頑張ってほしい」ということですね。




夏の甲子園2020中止で進路は?就職やドラフト、スポーツ推薦への影響は?まとめ

以上をまとめると

・夏の甲子園2020中止で高校3年生の進路に大きな影響あり

・公式戦がないので判断材料が少なくドラフトや進学枠が減少するのは必須

・大学側も在部学生の進学や就職で新入生の勧誘まで手が回らずスポーツ推薦数が減少

・高校生のドラフト指名数が減少、それによりスポーツ推薦もかなりの激戦になる

戦後初の中止が発表されるとのことで、野球にかけていた高校生・保護者の方の気持ちを思うと言葉がでてきません。

残念・無念・怒りのやり場を見つけられないこの気持ち、残念でしかたありません。

高校野球でかかる費用の所でも紹介しましたが、費用負担は少なくはないはずです。

野球留学として親元を離れて暮らす球児も多いでしょう。

1日も早く、通常の生活が、野球ができる生活ができることを願っています。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。