【ドラフト2020】村上頌樹(東洋大)の経歴・成績・特徴、スカウト評価についても

引用)http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=022-20190513-02

ドラフト2020!今回紹介するのは東洋大学の村上頌樹投手です。

最速149キロと非常に伸びのあるストレートが最大の武器の本格派右腕で、高校生時代には智弁学園高校にて春の選抜優勝に大きく貢献しています。

今回はそんな東洋大学 村上頌樹の経歴、成績や特徴、スカウト評価を見ていきましょう。

2020年大学社会人ドラフトNo.1との呼び声の高い投手ですから、動向が楽しみですね✩




目次

村上頌樹(東洋大)の経歴やWikiプロフィール

まず、村上頌樹(東洋大)の経歴やWikiプロフィールです。

  • 名前 : 村上 頌樹(むらかみ しょうき)
  • 出身地 : 兵庫県南あわじ市
  • 生年月日 : 1998年6月25日
  • 身長 : 174cm
  • 体重 : 75kg
  • 投打:右投左打
  • ポジション:投手
  • 経歴:賀集少年野球クラブ(南あわじ市立賀集小学校)→ アイランドホークス(南あわじ市立南淡中学校時代)→ 智弁学園高校 → 東洋大学

中学までは故郷の淡路島で育ちます。高校は奈良県の強豪智弁学園に進学、親元を離れて生活をしていますね。好きな野球のためとはいえ、なかなか親元を離れる決断をするのは勇気のいることだと思います。気持ちの非常に強い投手です!!

村上頌樹は中学生の時にジャイアンツカップに出場

村上頌樹は兄の影響もあり、小学1年生で少年野球(軟式野球)を開始します。

小学3年生の頃から投手をはじめました。

そんな村上頌樹は負けず嫌いの野球小僧で有名でした!こんなエピソードがあります。

小学校に上がる前から、兄が所属していた少年野球チームの練習についていっては、選手やコーチにキャッチボールをせがみ、「これでどうや!!」と言わんばかりに投げまくっていたそうです!!

気持ちの強さは、小学校に上る前にできあがっていたんですね✩

更には、大会でストライクと思って投げた球がボールと判定されると、それに抗議すると言わんばかりに、同じコースに何度も投げ込む!!決して逃げない!!負けん気の強い投手でした。

誰にも負けない負けん気の強さと勝負根性を活かし、あらゆる大会活躍することで徐々に頭角を表していきました。

中学生になると現淡路ボーイズであるアイランドホークスに入団します。

エースとしてチームを牽引し、中学3年生の時には硬式野球の全国大会であるジャイアンツカップに出場しています。

村上頌樹は高校1年の夏から甲子園に出場

引用)https://number.bunshun.jp/articles/-/827390

ジャイアンツカップに出場するなど中学のころから投手として優秀な成績を残し、高校は関西の強豪、智弁学園高校に入学します。

既にその実力は既に折り紙付き!!

1年の夏からベンチ入りを果たし、初戦の明徳義塾高校戦で救援登板!!

1年夏の甲子園大会で全国デビューを果たしました。

1年の秋からはチームのエースの座を獲得し、秋大会では4戦4完投という大記録を成し遂げ、奈良県内4強の大きな立役者となりました。

しかし、2年の夏の奈良大会では思わぬ2回戦敗退・・と2年連続の夏の甲子園出場はなりませんでした。

この悔しさをバネに村上頌樹はさらに成長していきます。

村上頌樹は高校3年の選抜大会で智弁学園を初優勝へ導く!!

2年秋の奈良大会を制し、近畿大会8強に大きく貢献した村上頌樹投手!!

3年の春の選抜甲子園大会に出場、2年夏に出場できなかった悔しさをバネに、大舞台で躍進します。

なんと!!選抜大会の5試合全てに登板し全て完投勝利!!

47イニングを投げ、失点はわずかに3点と驚異的な数値を記録しています。

決勝戦では同点で迎えた延長11回に、センターの頭を超えるサヨナラタイムリーを放ち、智弁学園春夏通して初の甲子園優勝を果たしました。

投打で活躍した村上頌樹は2019年ドラフト候補選手として注目されるようになり、練習や練習試合にも各球団スカウトが駆けつけるようになります。

このように高校卒業後の進路に注目が集まりましたが、プロ志望届を提出せず、春の選抜前から声をかけてくれていた東洋大学に進学しました。

村上頌樹曰く、チェンジアップなど自信のあるボールもあるが、ストレートは140キロそこそこだし、立ち上がりが不安定な時も多い・・ということでまだプロに行っても通用しないと思ったそうです。

「甲子園優勝投手だから、プロに行かねばならない」という周囲の声に負けず、自分自身の実玉を客観的に捉えることができるのは素晴らしい資質だと思います☆☆

村上頌樹は大学1年の春リーグで新人賞を受賞

引用)https://baseballgate.jp/p/66298/

東洋大学に進学した村上頌樹は1年春リーグ戦からベンチ入りを果たすと、先発リリーフを含む5試合に登板します。

2回目の先発となった専修大学戦では5安打完封勝利を記録しています。

いきなり春リーグ戦で2勝(1完封)を上げ、新人賞を受賞!!

全日本大学野球選手権大会には右肘の痛みから不出場に終わりましたが、大学野球人生において、これ以上にない幸先のいいスタートを切りました。

村上頌樹は3年春リーグ戦で、9回2死あわや完全試合を記録

東洋大学といえば2018年のドラフトで横浜DeNAの上茶谷大河選手、ソフトバンクの甲斐野央選手、中日の梅津晃大選手とドラフト上位指名のメンバーが先発投手を務めていました。

1学年にドラフト指名投手が3人もいるなんて、投手陣の層が厚すぎますね!!

そのため2年生の時には登板機会が限られており、成績も奮いませんでした。

しかし、腐ることなくドラフト上位指名された先輩投手達の取り組みなどを実際に見て学び、自分の糧としたようです。

そして3投手が卒業した3年春リーグでは、チームのエースとして牽引し見事リーグ優勝を果たしました。

9試合に登板し、4試合を完投!6勝無敗という文句なしのチーム勝ち頭になります!!

亜細亜大学戦では、なんと・・9回2死まで1人のランナーも出さないパーフェクトピッチングを披露!!

残念ながら最後のバッターに四球を与え、延長で惜しくも1ヒット打たれてしまいましたが、集中力を切らすことなく11回を1人で投げ切り、見事完封勝利!リーグ優勝に大手を掛けました!

なお、その年の一学年上にはドラフト2019で千葉ロッテから二位指名を受けた佐藤都志也がいました!

このように東洋大学には、毎年プロに進む投手がいるなか、1年生からベンチ入りし更にはコンスタントに勝ち星をあげチームに貢献する!!如何に実力のある投手か!ということが分かりますね!




村上頌樹(東洋大)の成績

村上頌樹の成績です。

成績
  • リーグ戦成績:31試合、12勝3敗、172 2/3投球回、防御率1.87、奪三振率8.44、四死球率2.24
  • 全国大会:3試合、1勝1敗、14投球回、防御率0.64、奪三振率7.07、四死球率2.57
  • 2019年日米大学野球:1試合、2投球回、防御率0.00、奪三振率13.50、四死球率4.50
  • 2019春季リーグ:9試合、6勝0敗、70投球回、防御率0.77、奪三振率9.00、四死球率1.93
  • 2019秋季リーグ:8試合、3勝2敗、57 1/3投球回、防御率1.26、奪三振率8.32、四死球率2.20

成績は2019年シーズン終了時点のものです。

リーグ戦通算で防御率1点台、全国大会や日米野球でも好成績を残していますね。

また、エースとなった2019年春の成績が負けなし!驚異的な数値です!!

無敗であることに加えて9試合に登板して防御率が0点台と抜群の安定感披露しています。

ちなみに防御率とは9回を投げて何点に抑えることができるかというものなので、村上投手は0点!ということになります✩

高校の時から先発完投の多い投手で、しっかりと試合を作ることができる投手であることは間違いありません。

現在の日本プロ野球は先発、中継、抑えと分業制ということはありますが、これだけ安定している投手はプロ野球界でもなかなかいませんよね・・!!

2020年秋のリーグ戦となる大学野球集大成でも、どのようなピッチングを披露してくれるのか楽しみですね。




村上頌樹(東洋大)の特徴や動画

村上頌樹の特徴です。

まずは動画を見てみましょう。

村上頌樹(東洋大)9回2アウトまで完全試合!

こちらの動画は亜細亜大学との試合で9回まで完全試合ペースだった時の試合の動画となります。

投球フォームを見てみると、セットポジションから余分な力が入っていない理想的な投球フォームです。

ストレートは常時140km/h前半でその真っ直ぐを要所で内外の厳しいコースに決めています。

この制球力の良さが持ち味だといえますね。

本人のコメントでも、「自分の生命線はコントロール」と言っています!!

キャッチャミットを構えたところに間違いなく投げ込むほど、殆どの投球がゾーンに入っており、キャッチャーの配球通りに組み立てができる投手です!

監督やキャッチャーが口を揃えて「リードしがいのある投手だ」と言われるのが本当に納得ですよね!!

村上頌樹の武器は抜群の制球力!

動画からもわかるように制球力の高さに定評があります。

高低、更にはインコース、アウトコースへの投げ分けがされており、甘いコースへの失投がほとんどありません。

真っ直ぐだけではなく変化球でもストライクを取れ、カウントが稼ぐことができるので、打者からしてみると狙い球が非常に絞りにくいと思います。

1年生の頃には多少甘くても力で押していこうという気持ちがあったようですが、それでは打たれてしまうということで7〜8割の投球に緩急をうまく使った投球術を学んだようです。

3年生になり、今までの投球術に加え「攻める」気持ちというものを重視し、結果的に全力で投げたストレートが制球できるようになりました。

自身の生命線はコントロールだと話しているように、大学3年間で鍛え上げられた制球力はまだまだ成長していくのではないでしょうか。

村上頌樹のストレート回転数は、なんと、あの藤川球児級!!!

制球力の高い投手ですが、それだけではなく150km/h近い速球も大きな武器の一つです。

常時140km/hは超えており、決めにいく球でさらにギアを入れて145km/h以上のボールをコースに投げ分ける投球術もあり、大学No.1投手と言っても過言ではないでしょう!!

また、相手打者が振り遅れたり空振りするシーンが非常に多く、特に打者の手元での伸びが半端ないストレートであることがわかると思います。

村上頌樹の球質分析&投球シーン&投球フォーム

回転数は約2,650rpmで、回転軸が地面と水平なことから、阪神タイガースのの藤川球児クラスであることがわかります。

回転数ランキングではなんと・・No.1とですね!既にプロクラスです!!

【ドラフト2020候補】回転数ランキング【春前暫定版】

あの火の玉ストレートとほぼ同じ傾向なのは驚きですよね。

実際に、バックネット裏からの映像を見ていてもシュート変化していませんので、かなり質の良いストレートであることがわかります。

腕の振りがやわらかく体の使い方が上手いので、腕を縦に振ることができることから火の玉ストレートが生まれるんですね!!

村上頌樹は変化球も多彩で打者を手玉に取る!!

ここで、村上頌樹の変化球を紹介します。

スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークを投げています。

スライダーを多く投げており、投球の軸としています。

125km/hと球速は抑え気味ですが、横に滑りながら落ちるスラーブのような軌道です。

空振りも奪えており、決め球として十分に機能しています!

また、フォークは回転数が非常に少なく、ジャイロ回転しています。

その為、落差が大きいタイプであることがわかります。

その他にはチェンジアップやカーブもあり多彩な変化球を投げ分けます。

村上頌樹の特徴まとめ

以上まとめると、

村上頌樹の特徴
  • 最速149km/hの打者の手元で伸びる速球
  • 藤川球児級の回転数のある球筋のよいストレート
  • 針の穴を通すような高い制球力
  • 多彩な変化球でどの球でもカウントを稼げる

です。

最速149km/hの質の良いストレートをコーナーにキッチリ投げ分ける制球力を持った投手です。

既に、制球力や回転数をみればプロ野球でも即通用するだけの実力は持っています。

2020春の東都大学リーグ戦は中止になってしまいましたが、秋に向け更に投球術を磨けばドラフト上位強豪間違いないでしょう!!防御率0点台!!と意識も高く既に気持ちはプロに向いています!!




村上頌樹(東洋大)のスカウト評価や指名の可能性

村上頌樹のスカウト評価です。

スカウト評価
  • プロスカウト:「原樹理(現ヤクルト)の系譜を継ぐ右の本格派。自己記録を更新した最速148キロをマークした直球は力強く、今後も球速アップが期待できる。センバツ優勝投手で、大舞台で強さを発揮できる強心臓も魅力。」
  • ヤクルトスカウト:「最速145キロの直球を、内外角に投げ分けた。「センバツ優勝投手」という看板を背負いながら勝ち抜いてきた精神力の強さを感じた。体は決して大きくなく、球そのものの威力で打者を牛耳るタイプではない。進学を希望していると聞いている。しっかりと試合をつくる先発投手として、大学では重宝されるタイプだと思う。」

既にスカウトから評価をもらっているようです。

多くのコメントは入学したての頃にされているもので、この3年の活躍を見て更に注目度が集まることは間違いないでしょう!!

2020年ドラフトでは一位候補の筆頭と考えて良いでしょうね。

既に完成度が高く、即戦力投手はどの球団も欲しいところでしょう!!

個人的には、広島カープの野村 祐輔投手に雰囲気が似ていると感じます。

ヤクルトが物凄い期待をしているのが伺えますね!!原樹里という名前を出して比較しているので、喉から手が出るほど欲しいのではないかと思います。

2019シーズンのスワローズは、先発の石川雅規投手の8勝が最高ですからね・・。2桁勝った投手がいなかったんですよね・・。

村上頌樹は先発完投型の投手ですので、特にヤクルトスワローズの現在のニーズに合うでしょう!!

【ドラフト2020】村上頌樹(東洋大)の経歴・成績・特徴、スカウト評価についてもまとめ

以上が、東洋大学 村上頌樹の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。

最速149km/hの質の良いストレートを左右コーナーにキッチリ投げ分ける本格派右腕です。

春選抜甲子園優勝の経歴に加えて、大学での実績も既に申し分のないものでしょう!!

秋のリーグ戦!4年間の集大成の村上頌樹に注目です。

コロナの影響で春リーグ戦は中止になってしまい、全体練習もままならない時期かと思いますが、逆境をバネに秋は各大学から完封白星!!くらいの大活躍を期待しています☆☆

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。